「秋」を感じる

やっと上武国道を降りて、裏道に入ったところです。大きな道は便利なんですが、セワシなくていけませんね。写真には写っていませんが、この裏道には一面に イチョウの葉がワサワサと積もっているのです。その美しさに思わずクルマを止めて、ちょいと散策すると、奥には「祠(ホコラ)」があり、子供らが遊ぶには ぴったりの広場には、錆付いた軽トラックの残骸・・・。すばらしい!!?ふと見上げるとこの風景でした。あまりに秋の空がきれいで、しばらくウロウロして ましたが、結構な寒さで退散となりました。

この季節に榛名山を走っていると、柿の木の鮮明なオレンジ色が飛び込んできて、何とも言えない「家の落ち着き」を感じてしまいます。とても長い家の 歴史とか、何代にも渡り受け継がれた年寄りのやさしさとか、そんなイメージです。後日談になりますが、知り合いが美味しい柿を持ってきてくれました。聞け ば、家を新築した5年ほど前に食べた柿の種を庭に埋めてみたところ、最近は立派な実をつけるようになったそうです。現実問題としては、結構お手軽な感じで すね。

で、2階の突き当たりから目を外に向ければ、オレンジ色の「柿」がウジャウジャなっていました。早速、近くに寄ってみるとスゴイ勢いの 数です。何やら山村の軒にある「あの柿」との違和感を感じ、よく検討してみると・・・この柿の木には「葉っぱ」がホボなく、ただただ多量の「実」が「これ でもか!」というほど付いている・・・といったことに考えが行き着きました。やはり世の中フゼイといった領域においては、「歩留まり」やら「効率」では説 明できない「間」や「添え物」といった、つまり主副でいうところの「副」、ともすれば見過ごしがちな脇役の存在が欠かせないようです。トカク合理化・能力 本位といった観点での「ものさし」で物事を計りがちですが、生活の中においては「意味のある無駄」って大切ですよね。ちなみにこのウジャウジャ柿は「シブ 柿」とのことです。ってことはこの集団は「シブ柿隊」ですね。「ヤッくん」はどれだ?・・・このあたりは「意味のない無駄」の領域ですね。

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