「Mighty」とは、1998年頃に作成していたアプリケーションに名付けた名称です。多分にalmightyを意識しています。何でも出来ちゃう・・・といったイメージですね。
もともとの着想は、その当時よりももう少し前にさかのぼります。
基幹の勘定システム(販売やら在庫やら)を作っていると、ヒトや会社をマスタデータとして管理したりします。ここで、売掛側(顧客先)と買掛側(仕入先)とか、社員(自社)と担当者(取引先)とかで実装しました。(っま普通そうですよね)
あるとき運用において、相殺で決済するといった事例が発生しました。つまり、顧客先であると同時に仕入先でもある会社が、売り買いの差額分だけ入出金処理が発生したのです。
本来はヒトツの実態であるハズの会社が、顧客先と仕入先というテーブルに二重登録されているのでこの処理の対処には人的な運用で処理するしか手がありませんでした。
同様に退職した社員が、顧客先の担当者になったケースもありました。いづれにしても、本来は同じである・・・ものが、システム側で別に管理されているコトに、チョコッと「カユイ」感覚がありました。
湧き出たアイデア
そこでまずは、社内外といった立場の違いがあっても、人物であるというククリは同じ、顧客先でも仕入先でも組織(会社)であるというククリは同じ・・・。という着眼っておもしろいなぁ・・・と考えました。
人物(社内の社員=社外の担当)? 組織(顧客先=自社=仕入先)
そうすることで、相殺や離職の問題も、うまく処理できそうですし、もともと社名変更や住所変更などのメンテナンス作業に関しても、まさに正規化できるってコトになるではないですか!
で、各名簿をじっくり眺めてみると、同じ人物が別の名簿に顔を出しているケースに、またしても「かゆみ」に襲われました。連絡先に人物を登録する際に、このヒトはこの会社では社長で、この会社では専務で、この協会では理事で・・・・。かゆい!
関係(人物と組織など)は2次元の表では表現できない
営業部の感覚で、そのように考え始めると、「ホホー、この会社の部長さんは、**協会のワーキンググループのリーダーもやっていらっしゃるのか。オオッ!このワーキンググループのメンバーには**さんも参加しているじゃないか!ってことはこの商談はコウシテ・アアシテ・・・」といった感じの情報が得られるシステムって欲しいなぁ・・・と。
得意先の担当者の情報共有に有効カモ?
さらに悪乗りして、このような人物と人物のつながりや、組織との関係を、静的に閲覧できるカラクリができれば、さらに動的な要素、それは会議であったり、商談であったり、宴会であったり・・・つまり出来事をロギング的に記録できれば、「担当替えで、初めて行く顧客先の担当部長には、最近どんなアプローチをしていたのかな?」といった要求に対して、
- 「3年前に購入担当に就任しました」
- 「半年前に当社の**事業部のA君が***マシンを営業して成約」
- 「3ヶ月前に他社の***マシンを導入」
- 「先月に当社のセミナーに参加し、その際の当社の案内役はB君」
とかいった情報が入手出来れば便利だなぁ・・・。
過去の出来事の記録があればさらに便利!
ということで、このあたりをジックリと煮詰めてゆくと、様々なシステムで基底要素である「人物・組織」を正規化できるだけでなく、人脈的なツナガリや過去の出来事を新人や新担当でも、人的な引き継ぎを受けなくても、共有できて、超便利。
しかも、情報の入力って、よく考えれば「営業日報」じゃないですか!つまり、営業報告書システムを、多角的な「串刺し」で閲覧できるようにするって感じ、かなりこの資産を有効活用できそうな気がします。(起案時点では)
で、キーワード
人物・組織・関係・出来事
いざ、妄想を再開することにいたしましょう。