やっと上武国道を降りて、裏道に入ったところです。大きな道は便利なんですが、セワシなくていけませんね。写真には写っていませんが、この裏道には一面に イチョウの葉がワサワサと積もっているのです。その美しさに思わずクルマを止めて、ちょいと散策すると、奥には「祠(ホコラ)」があり、子供らが遊ぶには ぴったりの広場には、錆付いた軽トラックの残骸・・・。すばらしい!!?ふと見上げるとこの風景でした。あまりに秋の空がきれいで、しばらくウロウロして ましたが、結構な寒さで退散となりました。
この季節に榛名山を走っていると、柿の木の鮮明なオレンジ色が飛び込んできて、何とも言えない「家の落ち着き」を感じてしまいます。とても長い家の 歴史とか、何代にも渡り受け継がれた年寄りのやさしさとか、そんなイメージです。後日談になりますが、知り合いが美味しい柿を持ってきてくれました。聞け ば、家を新築した5年ほど前に食べた柿の種を庭に埋めてみたところ、最近は立派な実をつけるようになったそうです。現実問題としては、結構お手軽な感じで すね。
で、2階の突き当たりから目を外に向ければ、オレンジ色の「柿」がウジャウジャなっていました。早速、近くに寄ってみるとスゴイ勢いの 数です。何やら山村の軒にある「あの柿」との違和感を感じ、よく検討してみると・・・この柿の木には「葉っぱ」がホボなく、ただただ多量の「実」が「これ でもか!」というほど付いている・・・といったことに考えが行き着きました。やはり世の中フゼイといった領域においては、「歩留まり」やら「効率」では説 明できない「間」や「添え物」といった、つまり主副でいうところの「副」、ともすれば見過ごしがちな脇役の存在が欠かせないようです。トカク合理化・能力 本位といった観点での「ものさし」で物事を計りがちですが、生活の中においては「意味のある無駄」って大切ですよね。ちなみにこのウジャウジャ柿は「シブ 柿」とのことです。ってことはこの集団は「シブ柿隊」ですね。「ヤッくん」はどれだ?・・・このあたりは「意味のない無駄」の領域ですね。
20年ぶりにライブハウス(桐生)に行きました。覚えていらっしゃる方もいるでしょう、あの「天才ハーモニカ少年」は今年高校生になり、親父さんとどっぷ りブルースにつかっていたのです。その名も「ブラインド・レモン・ブラザーズ」。とにかく親父さんのギターは、ピックなしで親指で低いベース・ランニング でリズムを刻み、しわがれたボーカルは「魂」を絞り出し、タロウ少年のハープが「ピッピッ」と泣きわめく・・・すばらしいライブでありました。時間一杯動きっぱなしで、終わってから機材を片付けている親父さんに声をかけると、とても気軽にシカゴ・ブルースの話をしてくれました。よろしかったら、今宵はブルースなど・・・
いつかチャンスがあれば・・・と思っていたのが、「月」の写真なんです。大きな月が地表の構造物と一緒に収まるようなイメージを持っていました。あ るときローカル線の線路を渡るときに、まっすぐ伸びた線路の背景にニョキっと突き出た群馬県庁の真横に、おっきな黄色い三日月が見えたのです。しかし、こ の時はカメラもなく記録できずに、その頃からカメラはクルマに常備するようにしました。
で、線路のポイントではないのですが、またまた大きな月を発見しました。にもかかわらず別のクルマに乗っているので、カメラはありません。自宅が近 くだったので、すぐにカメラを持ってポイントに移動しベストなロケーションを探索しました。「よし」っと、シャッターを切ると(暗いので当たり前ですが) シャッタースピードが鈍くて、手振れがひどく、とてもダメです。なんと三脚は自宅のクルマに置いたままです。(乗り換えれば良かったのですが・・・)取り に行く暇はありませんでした。しょうがないのでクルマのボディにカメラを押さえつけて取ったショットがこれです。この後、あっという間に月は影ってしまい ました。次の機会にはバッチリ獲物をご覧にいれたいです。